法然述。『九巻伝』六下(法伝全四二九下)のみに所収。幸西に対し一念義を捨てるよう説得した言葉として紹介される。幸西の入室年次から、建久九年(一一九八)以後の成立といえる。幸西の教えを「無行の一念義」と批判し、一生念仏に励むべきであると誡める。
【所収】昭法全
【参照項目】➡一念義、幸西
【執筆者:安達俊英】