二巻。簡易著。正徳五年(一七一五)刊。江戸時代の浄土宗侶が、法然の時代に比べ乱れていることを鑑み、浄土宗義の正偽を断じ、誤謬を質ただすために著された書。本願正業をはじめとした全一〇編からなり、簡易の自説を交えず、経釈論によって浄土宗義を論じている。刊本は大正大学図書館などに所蔵される。
【執筆者:石上壽應】