一巻。芳慧編。光緒元年(一八七五)成立。著者は、古崑に師事した清末の浄土教者として知られている。先師たちの功徳を讃歎しながら、後進を警策することが本書の主旨であり、それまでに記された浄土教に関する書物の要文が四五項目にまとめられている。要文を列挙する前に、まず「蓮宗必読新刻縁起」「西方径路序」「浄土自警録序」「浄土神珠序」などの浄土教典籍の序分や跋が示され、次には自らの念仏体験に基づいて書かれた跋文と先師の書物の解説が続く。さらに極楽往生に関する発願文と、自ら作った念仏に関する偈文などが収録されている。
【所収】続蔵六二
【執筆者:肖越】