聖なる者たちの意味で、菩薩・声聞・縁覚などのことをいう。浄土教においては、『阿弥陀経』に「一心不乱なれば、その人命終の時に臨んで、阿弥陀仏、諸もろもろの聖衆とともに、現にその前に在す」(聖典一・三一八/浄全一・五四)とあるように、阿弥陀仏に随う極楽浄土の観世音菩薩・勢至菩薩をはじめとする菩薩衆を指し示す。
【参照項目】➡聖衆来迎
【執筆者:神宮良弘】