椅子に腰掛ける座法。倚とは寄り掛かるの意。本堂・葬祭場等で、腰掛けて法要を勤める機会が増えたため、『新訂 浄土宗法要集』(一九九〇)から座法として採用された。立像・座像に対して、台座に腰を掛けている仏像を倚像というが、これが転じて、座法を倚座と称した。曲彔きょくろく・椅子などに腰を掛けて上体を正しく保ち、足は両踵かかとの間を少しあけて、足先をやや開く。ただし、椅子の背にもたれたり、足を組んだりしてはならない。袈裟を被着している場合は、袈裟を尻の下に敷かないように座る。
【参照項目】➡倚像、座法
【執筆者:坂上典翁】