宮崎県延岡市北町。九品山。三州教区№一。慶長一七年(一六一二)に幡随意ばんずいいが長崎に布教に来た際に有馬直純の帰依を受け、幡随意を開基とし有馬山観三寺が建てられた。同一九年有馬直純の移封に際し、観三寺を移そうとしたが叶わず、ふたたび幡随意を開基として延岡に二岸山白道寺が建てられた。元禄五年(一六九二)、有馬氏が越後に移封のとき、白道寺も越後へ移動し、その跡が九品山三福寺となった。
【資料】『蓮門精舎旧詞』(続浄一九)
【参考】宮崎県/宮崎県内務部/東別府盛雄編『宮崎県史蹟調査』(西日本図書館コンサルタント協会、一九八〇)
【執筆者:冨川禎顕】