三聚
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:24時点における192.168.11.48 (トーク)による版
2018年3月30日 (金) 06:24時点における192.168.11.48 (トーク)による版
さんじゅ/三聚
衆生を三種類に分類したもので、正定聚(Ⓢsamyaktvaniyatarāśi)・邪定聚(Ⓢmithyātvaniyatarāśi)・不定聚(Ⓢaniyatatvaniyatarāśi)のこと。Ⓢtrayo rāśayaḥ。また正性定聚・邪性定聚・不性定聚ともいわれる。それぞれの定義については諸宗で異なるが、『俱舎論』には、正定聚は四諦の理を理解し、涅槃を得ることが定まった聖者のこと、邪定聚は大きな罪をなし地獄に落ちることが定まっているもののこと、不定聚は涅槃を得るとも、地獄に落ちるとも定まっておらず、善悪の縁によってこれから正定聚にも邪定聚にも入る可能性のあるもののことと説かれている。
【参照項目】➡正定聚
【執筆者:石田一裕】