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国師号

提供: 新纂浄土宗大辞典

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こくしごう/国師号

国家の師表とすべき高僧に対して贈られる称号。在世時に贈られることを特賜とくしといい、寂後に追諡ついしされるものを勅諡という。国師号の勅書は黄紙を用い、天皇の直筆であることを通例とした。国師号のはじまりは、応長元年(一三一一)に臨済宗東福寺円爾えんにが賜った聖一国師である。浄土宗では、文安三年(一四四六)に清浄華院一〇世等熈とうきが後花園天皇から贈られた仏立慧照国師が最初である。


【資料】『諸宗勅号記』(『続群書類従』二八下)


【参考】中井真孝「中世の浄華院について」(『仏教文化研究』二二、一九七三)、玉山成元「浄土宗一条派の確立」(『佐藤博士古稀記念仏教思想論叢』山喜房仏書林、一九七二)


【執筆者:𠮷水成正】