四八巻。「げんぺいじょうすいき」ともいう。作者未詳。鎌倉後期以降に成立。軍記物で平家物語の異本の一種で読みもの系と考えられる。増補改修がなされ、記載内容が豊富である。平家物語と同様に法然の伝記等を知ることができるが、その成立過程が明確でないだけに取り扱いには注意を要する。
【所収】水原一校注『新定源平盛衰記』全六巻(新人物往来社、一九八八~九一)
【参照項目】➡平家物語
【執筆者:魚尾孝久】