念おもいを対象に繫つなぐこと。『観経』に「汝今知るやいなや、阿弥陀仏、ここを去ること遠からず。汝まさに念を繫かけて、諦あきらかにかの国を観ずべし。浄業成じょうごうじょうぜん者なり」(聖典一・二九一/浄全一・三九)と説かれるように、浄土宗では心を阿弥陀仏の極楽浄土にかけて、あきらかに観ずることを意味する。
【資料】『観経疏』(聖典二)、『伝通記』(浄全二)
【執筆者:吉水岳彦】