教えて仏名を念じさせること。『観経』下品下生の往生人である五逆十悪の凡夫は、命終に臨んで苦に逼せめられるが、たまたま善友に遇い、その苦を慰めるために阿弥陀仏の十力や光明などの功徳を説き聞かせてもらい、仏名を念ずるよう教えられる。この善友による念仏の勧めを指す。
【資料】『観経疏』『伝通記』(共に浄全二)
【参照項目】➡転教口称
【執筆者:吉水岳彦】