堕落した法師が、長柄の傘を開いて肩にかけ、人家の門前や街頭に立って説法し、物乞いすること。江戸時代中期に流行した。門付かどづけの芸能民で、諸国を渡り歩いたところから、江戸時代には卑賤視された。
【資料】『人倫訓蒙図彙』(東洋文庫五一九、一九九〇)
【参考】山路興造「芸能民の歴史と諸相—門付け芸能民を中心に—」(『まつり』六八、二〇〇八)
【執筆者:𠮷水成正】