近代浄土宗制において定められた職制。明治二〇年(一八八七)五月制定の浄土宗制の第六章宗務の第三九条に「学監ハ宗務所、又ハ宗学本校ニ在テ一宗ノ学事ヲ総監ス」とある。その後、宗学部長などと改称された時期もあるが、明治時代には管長は宗務所の執綱しっこう、学監などの職員を選任した。執綱は管長を補佐して宗務を統括する。学監は執綱のもとで、浄土宗の学事をすべて監督した。現行の宗制では学監の名称はないが、大正大学では浄土宗所属の教職員の中から僧侶養成にあたる責任者を学監と称している。
【参照項目】➡管長、執綱
【執筆者:宇高良哲】