三巻。宋・戒度、法久撰。元照がんじょうの『阿弥陀経義疏』の注釈書。戒度と法久の伝記は不詳であるが、本書の自序に「四明龍山足庵沙門戒度」とある。戒度は元照の『阿弥陀経』解釈の真意を表明するため、淳熙年間(一一七四—一一八九)に本書を著述した。しかし完成する前に戒度が病死したため、石鼓法久が引き継ぎ嘉定一〇年(一二一七)春に完成した。その事情が本書の戒度の前序と法久の後記に記されている。内容は元照疏の詳釈祖述である。
【所収】浄全五、続蔵二二
【参照項目】➡阿弥陀経義疏二
【執筆者:佐藤成順】