おうしゃじょう/王舎城
中インド、ガンジス河岸のパトナ(パータリプトラ)の南々西にある古代マガダ国の主都。ⓈRāja-gṛhaⓅRāja-gaha。五つの小山に囲まれるが、チャッター山の南面にある霊鷲山、釈尊の侍医ジーヴァカ所有のマンゴー園跡、ビンビサーラ王幽閉の牢獄跡、竹林精舎跡が著名。第一回仏典結集の行われた七葉窟は、ヴァイヴァーラ山の北面にある。ジャイナ教の遺跡も多く、城内に温泉が湧出している。
【参考】Mohammad Hamid Kuraishi: Rajgir, Archaeological Survey of India, 1958.
【執筆者:佐藤良純】