諸経典に共通する序(通序)と、その経典独自の序(別序)のこと。法然は『無量寿経釈』(漢語)に「序分について通あり別あり」(昭法全六九)と述べ、正徳版『漢語灯録』所収の同本には「我聞如是より下は、語、諸経に通ず。故に通序と名づけ、また証信序という。爾時世尊光顔巍巍より下は、文今経に局かぎる。故に別序と名づく。また発起序という」(昭法全六九)とあって、それぞれ「証信序」「発起序」と呼称している。
【資料】『無量寿経釈』
【参照項目】➡証信序、発起序
【執筆者:郡嶋昭示】