三巻。福田行誡述。天保一一年(一八四〇)作。本書は曇鸞『略論安楽浄土義』を大意、釈名、入文解釈の三分科によって和文体で註釈したものである。もともと『略論安楽浄土義私説』と『略論安楽浄土義玄譚』と別であったものを合冊したものであるが、『私説』の冒頭に「略論安楽浄土義。釈曇鸞撰 人法の両題は玄譚に略して之を解するが如し」(続浄六・八四上)と述べられているように、この二書はその内容について一貫して説かれたものである。
【所収】続浄六
【執筆者:加藤芳樹】