喇嘛教あるいはLamaismからの造語。今日では「チベット仏教」「チベット系仏教」と呼ばれることが多い。仏教でありながら、ことさらに仏教と区別して呼称するのは、ラマ(Ⓣbla ma)すなわち師に対する敬意が特別重視されるからである。これは、仏菩薩が師の姿を通して現前にましますと観想するところから起こったが、転生制度に伴って特定の人物に対する個人崇拝を表す言葉とも誤用された。
【参照項目】➡チベット仏教
【執筆者:小野田俊蔵】