一切は空であるため、生じたり滅したりしないこと。生に執着する誤った考えを否定し、真実不変の無分別の世界に入ること。涅槃の道理そのもの、あるいはこれをさとった状態を意味する。浄土教においては、浄土が無為涅槃界であるため、往生すること自体が無生を体得することであり、これを「無生の生」という。
【資料】『法事讃』上、『往生論註』下
【参照項目】➡無生而生往生
【執筆者:編集部】