法然と明遍との問答。『和語灯録』などに収録されている法語。三種あり、文言は異なるが、明遍が善光寺参詣の折に、天王寺(一説では小松殿)にいた法然のもとを訪ねて交わした問答で、末代の衆生が生死を離れる方法や念仏と妄念の関係についての内容となっている。明遍は法然の答えに納得して去ったという。
【所収】昭法全六九二~五
【参照項目】➡明遍
【執筆者:石田一裕】