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真家みたまおどり

提供: 新纂浄土宗大辞典

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まいえみたまおどり/真家みたまおどり

茨城県石岡市真家に伝承される念仏踊り。平安末期、当地に福寿院が創建された頃、奈良の長谷寺から来た高僧によって伝えられたと言われている。八月一五日に地区の新盆の家々を回り精霊を慰めるために踊られ、踊り手は花笠をかぶった浴衣姿で、太鼓・笛・竹を短冊状にして作られた「びんざさら」という楽器の音に合わせ、念仏を称え、輪になって踊る。一番手は扇子舞で二番手と三番手は手踊りである。明治四四年(一九一一)、保存会が発足し、現在は真家みたまおどり保存会によって保存が図られている。県無形民俗文化財、国選択無形民俗文化財。


【参考】佛教大学民間念仏研究会編『民間念仏信仰の研究 資料編』(隆文館、一九六六)、八郷町史編さん委員会『八郷町史』(八郷町、二〇〇五)


【執筆者:名和清隆】