布教活動の方法の一つ。新興地区など浄土宗寺院のない地域において、将来そこに浄土宗寺院の開設を志して行われる布教をいう。一定の会所に常在する方法と、毎月数回期日を定め、出張して行う方法がある。方面布教は都市の変化に対応するために設けられ、大正以後に行われたようであるが、昭和二〇年(一九四五)以後はほとんど行われていない。現在の国内開教制度がこれに近い考え方である。
【参照項目】➡国内開教
【執筆者:正村瑛明】