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Hōnen’s Senchakushū—Passages on the Selection of the Nembutsu in the Original Vow(Senchaku hongan nembutsu shū)

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ホウネンズ センチャクシュウ パッセージズ オン ザ セレクション オブ ザ ネンブツ イン ジ オリジナル バウ(センチャクホンガンネンブツシュウ)/Hōnen’s Senchakushū—Passages on the Selection of the Nembutsu in the Original Vow(Senchaku hongan nembutsu shū)

選択集』の英訳。平成一〇年(一九九八)ハワイ大学黒田研究所から出版。大正大学選択集英訳研究会による編集で、大正大学綜合仏教研究所の出版助成を受けて出版されたもの。イントロダクション、『選択集』英訳、脚注、グロッサリー、アノテイティッド・ビブリオグラフィー、ビブリオグラフィーからなっている。英語圏における法然浄土教あるいは法然自身についての英語の資料としては、大正一四年(一九二五)に『四十八巻伝』の英訳として出版されたHonen the Buddhist Saint(by Harper Havelock Coates and石塚龍学)がほぼ唯一の資料であり、その後七〇年にわたって法然関係の文献で英語による出版は皆無であり、英語圏で法然のことを調べようとすれば、これに頼るしかなかった。『選択集』の英訳はこの出版の前に三度試みられており、Pure Landに発表された近藤・オーガスティン訳以外はいずれも草稿レベルであるが、英訳選択集研究会はこれらを浄土宗の立場から比較対照した上で独自の翻訳を行い、それを訳者の許可を得て近藤・オーガスティン訳の上に反映し、研究会の訳とした。また本書には廣川堯敏による、日本浄土教ならびに法然浄土教についての解題論文が付され、さらに、前述のような英語圏における法然に関する基礎資料の不足が危俱されるので、欧米における研究者の研究資料として資するため、脚注・グロッサリー・ビブリオグラフィーの充実に力が入れられている。


【資料】SENCHAKU HONGAN NEMBUTSU SHU A Collection of passages on the Nembutsu Chosen in the Original Vow, Compiled by Genkū(Hōnen), Translated by Tessho Kondo and Morris Jerome Augustine(1983~1987)


【執筆者:小林良信】