報国寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
ほうこくじ/報国寺
茨城県常総市水海道亀岡町。亀岡山豊田院。茨城教区№五一。開創当初は真言宗。弘安四年(一二八一)良忠の開山とするが不明。幾多の戦乱等により諸堂宇が焼失し、重蓮社高誉により中興された。現在の本堂は近世末期のもの。慶安元年(一六四八)と貞享二年(一六八五)に寺領一五石が寄進された。江戸時代には檀林飯沼弘経寺の末寺筆頭を勤め、光照寺をはじめ四箇寺の末寺を有した。また、境内には梵字光明真言碑がある。
【資料】『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)、『飯沼弘経寺志』『鎌倉光明寺志』(共に浄全一九)
【参考】『浄土宗茨城教区寺院沿革史』(浄土宗茨城教区、一九九六)
【執筆者:𠮷水成正】