巻物上に画面展開する絵画作品のこと。絵巻と同意語。絵詞の語を用いたものとして『伴大納言絵詞』『蒙古襲来絵詞』『枕草子絵詞』などの作品を挙げることができるが、「絵詞」という語を「絵巻」に差し替えても作品媒体として特に変わりはない。絵巻における詞書のみを指す場合もあり、絵は失われテキストのみが残っている『三宝絵詞』がその好例である。
【参照項目】➡絵巻
【執筆者:多川文彦】