とりかごのこと。閉じ込められて身動きのとれない様子を譬えるために用いられる。『往生浄土用心』には「かように貪瞋煩悩の敵に縛られて三界の樊籠に籠こめられたる我ら」(聖典四・五五三)といって我々が煩悩にまみれ、三界の中に閉じ込められた存在であることを譬えている。
【資料】『往生浄土用心』
【執筆者:郡嶋昭示】