施餓鬼会において誦されていた真言陀羅尼。「ナモアミリタバヤ タタギャタヤ タニヤタ アミリ トバビアミリタ シッタバロアミリタ ビギャランテイアミリタ ビギャランタ キャミニキャキャノウ シタキャレイ ソワカ」と誦する。『阿弥陀経』敦煌本の末尾に「無量寿仏説往生浄土呪」として同様の陀羅尼が記されていて、この呪を誦する者は阿弥陀仏がその者の頂に止まり、命終には往生するという。また龍樹が感得したとある(正蔵一二・三四八中)。
【資料】『諸回向宝鑑』
【執筆者:袖山榮輝】