賓頭盧
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:31時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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びんずる/賓頭盧
仏弟子で、十六羅漢の一人に数えられる。ⓈPiṇḍolabharadvājaの訳。賓頭盧跋羅堕闍、賓頭盧頗羅堕などと音写される。ウダヤナ(優塡)王の大臣の子で、バラモンであったが、出家し阿羅漢果を得て神通力を持つようになった。説法にすぐれ、獅子吼第一と呼ばれる。白髪長眉の姿であらわされる。『増一阿含経』(正蔵二・五四九上)や、求那跋陀羅訳の『賓頭盧突羅闍為優陀延王説法経』(正蔵三二・七八四下)など多くの仏典にあらわれる。日本では、「おびんずるさま」「なでぼとけ」などと呼ばれ、像を寺院の本堂脇などに安置し、これを撫でることで病気平癒を祈るという民間信仰がある。
【参照項目】➡十六羅漢
【執筆者:吉澤秀知】