長崎開成学園
提供: 新纂浄土宗大辞典
ながさきかいせいがくえん/長崎開成学園
児童自立支援施設。長崎市平山台。明治四一年(一九〇八)、浄土宗法泉寺住職の大塚恵暢による感化院の開設が始まり。大塚は内務省主催の第一回感化救済事業講習会に参加し、同事業施設の必要性を感じ、設立を計画した。感化院は感化法改正による措置で、未成年には刑罰を科さず入院・感化を目的とした施設である。大正一一年(一九二二)、少年法が制定され、少年審判所が一四~一八歳未満の少年の保護処分を行うこととなり感化法も改正された。そのため民間から公立への移管が著しく、当施設も長崎県に移管され、長崎県立開成学園となって現在に至る。
【参考】浄土宗社会福祉事業協会『浄土宗と福祉』(同会、一九九九)
【執筆者:上田千年】