仏教者の立場から見て、内典は仏教に関係する典籍を指し、外典は仏教以外の一般の典籍を指す。「ないでん・げでん」とも読む。道宣撰『大唐内典録』の「内典」はまさにその意である。『選択集』二に「これに因って今善導和尚の意、且しばらく浄土の行において、純雑を論ずる。この純雑の義、内典のみかぎらず。外典の中に、その例はなはだ多し」(聖典三・一一一)のような用例が見られる。「内教・外教」は類義語である。
【資料】吉蔵『百論疏』中、存覚『浄土真要鈔』本
【執筆者:三宅徹誠】