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曇鸞註無量寿経論聞書

提供: 新纂浄土宗大辞典

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どんらんちゅうむりょうじゅきょうろんききがき/曇鸞註無量寿経論聞書

一冊。良忠講述、良聖書写。金沢文庫蔵。良忠が五八歳のときに行った『往生論註』の講義を良聖が筆録したものとされる。『往生論註』二巻のうちの上巻部分の聞書。表紙の次の頁のはじめに「建長八年乙卯ママ三月十一日雨、大霰也。例哉有」とあり、奥書には「建長八年丙辰三月十九日酉時書了。於下総国匝瑳荘米倉郷書写之了。筆師時年廿三歳良聖」とあり、講義が行われた時と場所がわかる。良忠往生論註記』は幾度か治定されているが、その成立過程を探るうえでも重要な資料となる。


【参考】塚本善隆「金沢文庫所蔵 浄土宗学上の未伝稀覯の鎌倉古鈔本」(浄土学五・六、今岡教授還暦記念論文集、一九三三)、日置孝彦「東国浄土教における良忠上人—付 称名寺蔵金沢文庫保管鎮西義典籍解題—」(『仏教文化研究』三二、一九八七)


【執筆者:沼倉雄人】