文化五年(一八〇八)—明治七年(一八七四)五月二一日。天蓮社随誉順阿斉祥。知恩院七四世。小石川伝通院住職を経て、明治四年(一八七一)八月一九日に知恩院に晋山。就任当時、明治維新における廃仏毀釈のあおりを受け、宗政は混乱を極めていたが、復興のために尽力した。同五年五月に権少教正、七月には大教正に叙された。同七年四月一九日、在住二年半で職を辞し、知恩院山内の浩徳院に移った。
【参考】藪内彦瑞編『知恩院史』(知恩院、一九七三)
【執筆者:伊藤瑛梨】