高齢者福祉施設。明治三六年(一九〇三)、松濤神達の設立した養老救護会が母体となり、翌三七年に「東京養老院」と改称。岩田民次郎による大阪養老院とともに、仏教系高齢者専門施設の草分け的存在として知られる。不幸にも施設全焼に伴い同四三年に経営を浄土宗に移管。
【参考】長谷川匡俊編著『近代浄土宗の社会事業』(相川書房、一九九四)、浄土宗社会福祉事業協会『浄土宗と福祉』(同会、一九九九)
【執筆者:上田千年】