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辻説法

提供: 新纂浄土宗大辞典

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つじせっぽう/辻説法

路傍で人を集めて行う説教をいう。わが国の上代における説教は路傍伝道が多く、特に行基とその弟子たちは、都鄙とひを遊化して盛んに辻説法を行い、しきりに罪福を説いた。このことは『続日本紀』『日本霊異記』『令義解』などに見えている。中世において説教師が社会的に低く見られる原初形態がここよりうかがえる。国の非常時にも、しばしば行われ、中世では、日蓮辻説法がよく知られている。


【執筆者:関山和夫】