智光曼荼羅合讃
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:29時点における192.168.11.48 (トーク)による版
2018年3月30日 (金) 06:29時点における192.168.11.48 (トーク)による版
ちこうまんだらがっさん/智光曼荼羅合讃
一巻。観徹撰。智光曼荼羅の解説書。『清海曼荼羅合讃』と合わせ『智光清海曼荼羅合讃』として正徳元年(一七一一)に執筆、翌年刊行される。元興寺伝来の流布本を所依の図とする。二巻合わせての序として直然と義山が序を記す。内容は初縁起、次弁広略、後釈変相と次第し、釈変相の前に変相全図を載せる。弁広略では三曼荼羅の麤密に対し、衆生には機根の別があるためであると説く。釈変相はさらに宝地段、宝樹段、宝池段、宝楼段、三尊会、虚空段の六項に分け、それぞれの部分図を載せて典拠を示しながら解説を加えている。
【参考】元興寺文化財研究所編『日本浄土曼荼羅の研究』(中央公論美術出版、一九八七)
【参照項目】➡智光曼陀羅、観徹、浄土三曼陀羅、清海曼荼羅合讃
【執筆者:朝岡知宏】