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晨朝

提供: 新纂浄土宗大辞典

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あさじ/晨朝

寺院で行う朝の勤行。朝事とも書き、晨朝おあさじと尊称し、朝座・朝のおつとめともいう。「日常勤行式」の晨朝じんじょうに相当し、晨朝法要と称する。勤行は、季節に応じて時間を決めて行う寺院もある。知恩院では、「御晨朝起床昇殿時間表」を作成し、ひと月(もとは朔日ついたちより一五日、一六日より月末)ごとに時間(江戸時代の不定時法では、二十四節より一五日ごとに)を変えて勤めている。『四十八巻伝』一〇「浄土三部経如法経次第」の項には、「晨朝辰時」(聖典六・一一五)とあり、午前八時に相当する。辰時は午前八時を中心とした前後の二時間で、午前七時から九時をいう。知恩院には信徒が毎日「朝参り」をする「朝参会」がある。また、葬儀の翌日より毎朝七七日忌の間に墓参する「朝参り」が行われている地域がある(『葬送習俗語彙』一五八、国書刊行会、一九七五)。


【参考】浦井祥子『江戸の時刻と時の鐘』(岩田書院、二〇〇二)


【参照項目】➡六時晨朝


【執筆者:西城宗隆】