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岩野真雄

提供: 新纂浄土宗大辞典

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いわのしんゆう/岩野真雄

明治二六年(一八九三)二月一二日—昭和四三年(一九六八)一月九日。大東心院光蓮社闡誉教阿。あざな三蔵浄閑寺(東京都荒川区南千住)に岩野真隆の長男として生まれる。大正五年(一九一六)に宗教大学宗教部を卒業した。青年時より浄閑寺の少年耕学会に加わり青少年の教化に努める。耕学会は後に慈光学園と改称され、幼児部・青年部・授産部・婦人部の四部からなる隣保事業に発展し、戦後は児童福祉法の制定に伴い、保育所とした。一方、同一四年には大東出版社を設立し、仏教関連書籍の出版に尽力した。同社の代表的な出版書としては『国訳一切経』(印度撰述部一五五巻、和漢撰述部一〇〇巻)、『仏書解説大辞典』(全一三巻)、『仏教思想大系』(全二〇巻)、『仏教布教大系』(全二四巻)、『浄土宗辞典』、『英文仏教大辞典』などがある。昭和一四年(一九三九)に浄閑寺住職となった。同四一年に社会事業功労者として勲四等瑞宝章を授けられ、同四二年には第一回仏教伝道文化賞を受賞した。著書に『新訳浄土三部経』(北斗書院、一九三六)、『現代意訳浄土三部経・勝鬘経』(仏教経典叢書刊行会、一九二一)がある。


【参考】大橋俊雄『浄土宗人名事典』(斎々坊、二〇〇一)


【執筆者:齋藤知明】