長崎県対馬市厳原いづはら町大手橋。円盛山天翁院。長崎教区№六四。もと念仏寺といい、法誉久念が久しく住んでいたが、後継者がないまま享禄三年(一五三〇)一〇月一五日示寂。その後は非僧の念仏者が相続したが、天正八年(一五八〇)には僧継遵が住んでおり、このときより念仏寺を改めて修善庵と号した。中興開山は貞蓮社松誉柳華。柳華は明暦二年(一六五六)六九歳で寂。現在は修善寺と号している。
【資料】『元禄寺院由緒書』五三
【執筆者:宇高良哲】