法然門下の信空の門流。門徒は同門や一門の意であり、法然を頂点と仰ぐ教団には複数の門徒がつらなっていた。信空は法然教団における中心人物であり、その門流である白川門徒も法然滅後の教団における中心的集団であったと考えられる。『法水分流記』には信空の門下として明禅、信瑞、善空をあげる。
【参考】塚本善隆・三谷光順「法蓮房信空の研究」(『専修学報』一、一九三三)、大橋俊雄「法然上人における教団的組織の基本性格について」(浄土学二九、一九六四)
【参照項目】➡信空、浄土十五流、法然門下の異流
【執筆者:曽田俊弘】