一四巻。湛澄撰。貞享四年(一六八七)成立。証賢の『三部仮名鈔』を注釈したもの。内容は『帰命本願鈔諺註』六巻、『西要鈔諺註』四巻、『父子相迎諺註』四巻よりなり、一文一句について、経論釈、文学作品など宗内外の典籍を縦横に引用して詳細な注解をほどこしている。貞享四年と元禄二年(一六八九)の刊本では本文の割注の形式であったが、『続浄』では本文の後に一括してまとめられている。
【所収】続浄八、仏全六二
【参照項目】➡帰命本願鈔諺註、西要鈔諺註、父子相迎諺註、三部仮名鈔
【執筆者:工藤大樹】