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三勝寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

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さんしょうじ/三勝寺

広島県三次みよし市三次町。天光院吉祥山。広島教区№七一。開山は円蓮社満誉。旗返城主松尾長門守三勝菩提のために天文五年(一五三六)に造営される。安芸国広島浅野家支藩五万石の浅野長治が三次に入封するに際し、現在の地に移転。地域の触頭ふれがしらとしての役割を果たし、城門および、銅鐘(広島県重要文化財)の寄進を受ける。銅鐘には永和二年(一三七六)の「播磨州永良荘宝華山護聖禅寺」という出所の銘文、および長享元年(一四八七)周防国大内正弘が志駄岸八幡宮へ寄進したとの追銘、二つが記されている。


【資料】『浄土宗寺院由緒書』下(『増上寺史料集』七)


【参考】宇高良哲「浄土宗の触頭制度について」(大正大学・佛教大学共編『法然浄土教の綜合的研究』山喜房仏書林、一九八四)


【執筆者:佐藤和順】