安心(三心)と起行(五念門)の別称。善導『法事讃』上に「三因五念は畢命を期と為す」(浄全四・一下/正蔵四七・四二四下)とあるのを良忠は「三因等とは安心を三因と云い、起行を五念と云う」(『法事讃私記』上、浄全四・三五下)と解釈している。三心は浄土往生の正因であり、五念門はその要行であるからこのようにいう。
【参照項目】➡安心、起行
【執筆者:曽田俊弘】