合掌の一つ。合掌には一二種があるが、浄土宗では、堅実心合掌と叉手しゃしゅ合掌の二種を用いる。堅実心とは、衆生のありのままの真実を意味する。堅実心合掌は、両掌たなごころを正しく揃えて堅く合わせ、胸のあたりに斜めに保ち、仏・菩薩を礼拝する。合掌の角度は、身体に対して、約四五度を目安とする。また、両掌の間は空虚にならないように留意する。大衆同列の場合では諸種の偈文、礼讃、念仏一会、別回向、十念、誦経中の所定の箇所、および下炬あこ、表白、宣疏等の間は必ず合掌する。
【参照項目】➡合掌、叉手合掌
【執筆者:坂上典翁】