慶運寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:23時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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けいうんじ/慶運寺
横浜市神奈川区神奈川本町。吉祥山茅草院。通称、浦島寺。神奈川教区№一七。開山は定蓮社音誉聖観。開創は、永享年間から文安の頃(一四二九—一四四九)。浦島太郎が竜宮より持ち帰ったといわれる聖観世音菩薩像(浦島観世音)を安置していた観福寺(観福寿寺とも。帰国山浦島院、のち護国山。通称浦島寺、慶運寺末)が明治五年(一八七二)に廃寺となり、同六年に慶運寺に観音像を移したため、浦島寺と呼ばれる。観福寺は徳本行者化益の道場であり、念仏講によって建てられた徳本の名号碑も慶運寺に移されている。
【資料】『浄土宗寺院由緒書』下(『増上寺史料集』七)、『蓮門精舎旧詞』一九(続浄一八)、『新編武蔵風土記稿』七〇(『大日本地誌大系』三)
【参考】林晃平『浦島伝説の研究』(おうふう、二〇〇一)
【参照項目】➡聖観二
【執筆者:原口弘之】