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願人踊り

提供: 新纂浄土宗大辞典

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がんにんおどり/願人踊り

願人坊または願人坊主といわれる江戸時代の下級僧侶によって諸国に広まった念仏踊りの一つとされる。その中心となったのが、大阪市の住吉大社神宮寺の新羅寺に伝わっていた住吉踊といわれる。神功皇后が三韓征伐より凱旋したのを祝い舞ったといわれる住吉踊を、願人坊が変化させたものといわれる。現在は長柄の傘の周囲を白衣僧侶が踊るが、全国には数多くの願人踊りが伝承されている。


【参考】『定本 柳田国男集』八(筑摩書房、一九八一)


【参照項目】➡願人坊主


【執筆者:工藤美和子】