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王宮会・耆闍会

提供: 新纂浄土宗大辞典

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おうぐうえ・ぎじゃえ/王宮会・耆闍会

観経』が王舎城内と耆闍崛山ぎじゃくっせんの二箇所で説かれたことをいう。釈尊は、王舎城内で『観経』を説いた。この説法を王宮会といい、『観経』冒頭の「如是我聞」から「皆大歓喜」まで(聖典一・二八七~三一四/浄全一・三七~五一)を指す。王宮会では韋提希目連阿難、五〇〇の侍女、諸天が説法を聴聞した。王宮会が終わると、釈尊虚空を歩いて耆闍崛山に戻り、聴聞しなかった大衆のために、阿難が『観経』を再説した。この耆闍崛山における再説を耆闍会といい、『観経』の末尾「爾時世尊」から終わりまで(聖典一・三一四/浄全一・五一)を指す。耆闍会は説人と聴衆が相違するのみであるため内容は省略されている。


【資料】善導『観経疏』


【執筆者:曽和義宏】