藤井正雄他編。平成九年(一九九七)八月三〇日、東京堂出版刊。宗祖辞典シリーズの一環として、法然と直接かかわりあう経典、思想、寺院、僧などを取り上げている。その解説は一般的な記述に終わらず、経典を例にすれば、法然がその経典をどのように解釈し、それが宗史上どのように位置づけられ、関連するのかという点まで明らかにしている。さらに研究の便を考え、文献出所、出典頁数、参考文献、関連論文等も併記し、法然の全体像に迫る内容となっている。
【執筆者:金子寛哉】