『梵網経』に説かれる四十八軽戒しじゅうはっきょうかいのうちの第五戒。誰であれ戒を犯しているのを見たならば、諭して懺悔させなければならないのに、大乗の求道者(菩薩)がそれを見逃し、布薩においてもその過とがを指摘せずに懺悔させる機会を逸するならば軽垢罪きょうくざいに当たるとしてこれを制する。
【参考】石田瑞麿『仏典講座一四 梵網経』(大蔵出版、一九七一)
【参照項目】➡四十八軽戒、軽垢罪
【執筆者:袖山榮輝】