僧侶の通常服の一つ。改良服ともいう。伝道服(洋式道衣)とは異なる。明治三八年(一九〇五)浄土学本校(旧宗教大学、現大正大学)の学生服として学長の黒田真洞が考案したもの。堀井慶雅『法式教案』には「特殊伝道の講演執務旅行等簡単なる服装の場合に着するもの」とある(私家版、一九三八)。現在、道衣は法要儀式には用いないが、通常服として日常に着用される法衣となっている。小五条(威儀細ぼそ)、種子衣(伝道袈裟)または折おり五条を被着し、略袴をはき、領帽はつけない。
【参照項目】➡通常服、伝道服
【執筆者:大澤亮我】