二六巻。浄影寺じょうようじ慧遠著。大乗と小乗にわたる教義を教法聚(三項)・義法聚(二六項)・染法聚(六〇項)・浄法聚(一三三項)・雑法聚(欠)に分類し、説明した辞書的な仏教総論である。慧遠の師法上にも同類の書物があり、それを継承したものと考えられる。後の玄奘門下基の『大乗法苑義林章』などに影響を与えた。東アジア仏教圏で広く依用された。
【所収】正蔵四四
【参考】吉津宜英「大乗義章と浄影寺慧遠の思想(一)、(二)」(『国訳一切経』和漢撰述部、諸宗部一〇、一一所収「三蔵」一六五、一九七八)
【執筆者:吉津宜英】